
今日のテーマは、「体験レッスンの正しいやり方」です。
料理教室やピアノ教室などの教室ビジネスでは、実際に体験してもらって、その良さを知ってもらうことが大切になります。
そうでないと、教室に入ってみたけど、自分には合わないな…という生徒さんが出てきてしまうからです。
すると、せっかくのレッスンが長続きせずに辞めてしまうことにもなりかねませんね。
ですので、まずは無料で体験してもらうことからスタートするのです。
では、その際にはどのような点に注意していけばいいのでしょうか?
次から、解説していきましょう。
■「良さそう」の伝え方
まずは、あなたの教室レッスンを生徒さんにどのようにセールスするのか?について、お伝えさせていただきましょう。
あなたは何か商品を買う時に、どのような気持ちでいますか?
もうすでに買ったことのある商品であれば、その商品があなたにとって良い商品であることを知っていますね。
ですから、買うことを迷うことなく、買えると思います。
でも、はじめての商品の場合はどうでしょうか?
同じような特長の商品をいくつか比較して、その中で一番良さそうな商品を選ぶのではないでしょうか?
これって、実はあなたの料理教室でも同じなのです。
はじめての生徒さんにとって、あなたの教室でのレッスンが良いかどうかは分かりませんよね?
何となく、自分にあってそうだな…
このような気持ちで恐る恐る申し込むのですね。
ですから、あなたがすべきことは、この「良さそう」を伝えることなのです。
生徒さんから見て、いかにあなたのレッスンが良さそうかを伝えるのです。
はじめての生徒さんに、あなたのレッスンを知ってもらうためには、無料体験レッスンが手っ取り早いですね。
ですが、無料体験レッスンで、あなたが陥りやすい罠があります。
それはどんなことなのでしょうか?
次の項で説明していきましょう。
■体験レッスンの正しいやり方
無料体験レッスンは、やり方を間違えるとまったくの逆効果になってしまうのです。
どうしてでしょうか?
それは、「全部教えてしまうと、実際のレッスンには申込みされないから」なのです。
どういうことでしょうか?
例をあげて説明しましょう。
美味しいスパゲッティボロネーゼを作りたい!と思っている生徒さんがいます。
そして、あなたの体験レッスンに申し込みされました。
そのレッスンであなたは、ボロネーゼの作り方を教えてはいけません。
なぜなら、体験レッスンでボロネーゼの作り方を習った生徒さんは、もう二度と同じレッスンに参加しようとは思わないからです。
ですから、その体験レッスンであなたがすべきことは、その生徒さんが抱えている悩みや問題を明確にすること。
体験レッスンの正しいやり方とは、生徒さんの問題を解決するのではなく、問題発見の場とすること、です。
体験レッスンで問題を発見した生徒さんは、何としても、それを解決したくなります。
なので、あなたはそのためのレッスンを紹介してあげればいいのです。
先の例で言えば、ボロネーゼソースは予めあなたが作っておき、体験レッスンでは、パスタを茹でて、ソースとあわせる工程のレッスンを行うようなイメージでしょうか。
生徒さんは、ボロネーゼソースの作り方を知らないから、家に帰ってから、同じものは作れません。
なので、不完全燃焼な状態ですね。
あなたのレッスンで食べたボロネーゼがどうしても作りたい!という心理状態になっているはずです。
そして、実際のレッスンに来てもらったら、ボロネーゼを作りながら、他のパスタの作り方も紹介していき、もっと多くの料理を習いたいという欲求を呼び起こさせていきます。
このようにすれば、生徒さん自身も、自然と自分の課題や欲求に気づくことができます。
そして、それを解決したい、と考えるようになるのです。
料理教室の経営でも、このようにマーケティング心理学の考え方を応用してみることができるのです。
ぜひ、あなたのレッスン開発の参考にしてみてくださいね。
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いかがでしたでしょうか?
では、大切なポイントをあらためてまとめておきましょう。
【まとめ】
■「良さそう」の伝え方
■体験レッスンの正しいやり方
さあ、あなたも早速試してみては、いかがでしょうか。