
ママ・ティーチャーが普段自宅教室で仕事をしていく上で気を付けていることがあります。
それは、自分の子どもと料理についてどう向き合うのか?ということ。
料理教室の主役は紛れもなく生徒さんなのですが、自宅教室という特性上、当然あなたのプライベートな部分もそこには存在しています。
料理教室の先生である前にあなた自身も我が子のママであるのですね。
実は、このことは子どもの教育にとっても大きなメリットがあるのです!
今回は、先輩ママ・ティーチャーたちから聞いた「子どもと一緒に料理をする3つのメリット」について解説していきます。
■メリットその1 料理に携わることで、食の大切さを知る
子どもが小さいころは、キッチンは危険なのでできるだけ近寄らせたくないというママも多いです。
確かに包丁やコンロの火、そして沸騰したお湯に揚げ物の油など、キッチンには危険がいっぱいです。
また、肉や魚に触れると手が汚れますし、お皿やグラスを落として割ったり、途中まで仕あげたお料理をひっくり返される…、なんてこともアルアルですよね。
だからって、子どもをキッチンから遠ざけようとすると逆効果に…。
あなたがキッチンで料理を作りはじめると急に、「ご本を読んで~」とか「一緒にゲームをしようよ~」なんてグズグズ言い出したりしますね。
これは子どもが親の愛情をはかるシグナルですから、ごく自然な姿なのです。
ですから、これはチャンスなのです!
早速、安全な子ども用の調理道具を利用して、親子で楽しく料理をしてみましょう。
子どもの成長においては、2-3歳になると、お手伝いがしたい!年ごろです。
ですから、危険のない野菜のレタスをちぎったりさせることからはじめてみることをオススメします。
お手伝いに年齢は関係ありませんから、 興味を持った「今」からできることをさせてみてはいかがでしょうか。
本物の道具はちょっと心配で…、ということであれば、おもちゃ屋さんやキッチン雑貨屋さんには、子ども用のシリコン包丁やハサミがありますのでチェックしてみましょう。
直接キッチンでなくても、食卓テーブルに子ども用の小さな台やイスを用意して、楽しくおしゃべりしながら、ハンバーグの具材をまぜたり、餃子の具材を包んだり、お皿に飾りつけたり…と、いろいろとやらせることがたくさんありますから、ぜひ工夫してみましょう。
こういった経験を経ることで、料理の楽しさ、大変さ、材料の大事さ、それと共に食べることの大切さを学べるのが、食育としても最も重要なことなのですね。
■メリットその2 親子のコミュニケーションに役立つ
では、子どもはどのくらいの年齢になると料理に興味を持つようになるのでしょうか。
一般的に男女関係なく5歳がピークという調査結果がありますが、早い子では、2歳くらいから料理に興味を持っているようです。
よく教室に通われてくるママさんたちから聞くのは、子どもと一緒に料理をするようになったら、「お手伝いが積極的になった」「嫌いなものも食べるようになった」ということがあります。
これはやはり子どもが料理をすることで、親子でのコミュニケーションが増えて、少しでもママのお手伝いをしたり、食に対する興味が増したりという効果があるのですから、生きた食育という観点からも大切なことだと思います。
同時に子どもが調理したお料理を家族みんなで食べることで、自然と食に関する会話が増えますよね。
さらに、褒められれば自信にもなりますから、子ども自身が何事にも積極的に取り組むようになるといったことにもつながっているのですね。
■メリットその3 お手伝いからその内主役に
先日お話をお聞きしたママさんは、娘さんが2歳のころから料理を手伝わせていたそうで、小学校3年生の現在では、一人でサラダやスープが作れるほどだそう。
しかも、イカの皮を剥いだり、魚の内臓を取り出したりといったことまでもできるとのことですから、下手な主婦よりも完璧ですね。
こうなれば、もう立派な戦力ですから、レッスンで忙しくて家庭の料理に手が回らない時なんかは、だいぶ楽になりますよね。
あなた自身が楽をするためにも、今の内から楽しみながらお子さんとお料理をされてはいかがでしょうか(笑)。
そして、やはり将来あなたと一緒に料理教室の先生になったら…、それはステキなことではないでしょうか。
子どもの興味は無限ですから、ぜひムダにしないで欲しいと思います。
特に、子どものころに親と一緒に料理をした経験があると、大人になってから、自分の子どもと一緒に料理をするような傾向がありますから、親子で味の伝承ということはやはり昔からの人間の営みなのかも知れませんね。
■まとめ 子どもと一緒に料理をする3つのメリットとは?
料理に携わることで、食の大切さを知る
親子のコミュニケーションに役立つ
お手伝いからその内主役に
いかがでしたでしょうか。
このように子どもと一緒に料理をすることで、子ども自身の成長にも良い影響を与えていることがお分かりいただけたと思います。
ぜひあなたもお子さんと一緒に料理をする機会を増やしてみてくださいね。