
今回のテーマは、料理教室やお菓子教室に通ったことのある生徒さんに聞いたアンケート結果から考える「生徒さんが考える料理教室に通うメリットとは?」です。
今の時代、料理本はすぐにネットから購入できますし、クチコミなどの評価でそのレシピがどうかというのもわかりますよね。
また、本やネットを見ながら、自分で手を動かしながら慣れた調理器具で作ってみるという方が身につきやすい気もします。
月に5,000円程の月謝を払うなら、その分でかなり良い食材も用意できるし、通う時間も節約できると感じている人がいるのも事実です。
料理の腕前は、レパートリーは少ないながらも、レシピを見ながら普通に作れるレベルの人がほとんどではないでしょうか?
包丁も触ったことがない人にとって、料理教室は意義があるのかもしれませんが、料理教室に通うのは何か他のメリットというか、付加価値がなければ、通わないという人も多いのが現実ですよね。
一方で、お料理がかなりできる方でも何年も通っていらっしゃる方も多くいらっしゃいます。
そこで、今回はこれまで料理教室やお菓子教室などに通ったことのある生徒さんに聞いたアンケート結果を元に、あなたの教室作りの参考になるような気づきをいくつかシェアしたいと思います。
■人に教えてもらうことで分かることがある
一番多かった意見がこれです。
レシピ本の場合には要点しか書いていない場合があり、実際に作る人の視点で見るとここはどうしたらいいのか?などいろいろな疑問点が出てきます。
特に専門料理の本になれば、当然その料理を作る際の基本がわかっている前提で書いてありますので、記載されていない部分で悩むことは意外に多いです。
それとレシピは手順書であり分量は目安。
料理経験者であればレシピを見れば普通に作れますが、反面、手順書であるにもかかわらずその手順を省略していたりするものがあるので、経験が少ない人にとってはかえって難しくなっているものもあるのです。
これに対して、実際の料理教室やお菓子教室では目の前で先生がお手本を見せてくれるのですから、臨場感がまったく違います。
さらには、料理をする上でのポイントや、料理名の由来、時間短縮になるやり方など、普段の生活にそのまま使える知恵を得ることができるので、それが大きな収穫になるわけですね。
レシピ本やネットでは分からないことを、実際やってもらえ、その場で質問ができたり、聞き取れなかったことを再度聞き直したり…、とやはりライブであることで分かりやすく、生徒さん自身の理解力がアップするのです。
また、レシピには載っていない基礎知識やスキルを学ぶと、「腕が上がった!」と実感できることも満足度がアップする大きな要因ですね。
■趣味の料理で友人関係を増やしたい
「料理教室」に限らず、例えば「編み物教室」などの「〇〇教室」のような習いごとに通う目的は、共通の趣味を持つ人と交流したいという意見が多いです。
友だちに誘われてなんとなく入会したのがきっかけという方も多く、そこそこ人並みに料理もできて、あえて料理なんて習わなくても…、と思っていらした方が、実際の教室で習ってみたらかなり勉強になったと言われていました。
具体的には、料理のレパートリーが増え、それまで使用したことのない調味料や料理器具などを使用する機会もあり、大きく見方が変わったそうです。
確かに、実際に来られている方は、料理がある程度できる方がさらにスキルをあげたい、同じ趣味で交流したい、と考えているようですね。
そして、作るだけでなく、食べるのが好きというのも皆さんの共通点です。
持ち寄りランチ会を行ったり、お気に入りスイーツでのお茶会など、料理教室で出会った気のあう人との交流を通じて、さらに趣味の幅が広がったりすることはステキなことですよね。
■まとめ 生徒さんが考える料理教室に通うメリットとは?
・人に教えてもらうことで分かることがある
・趣味の料理で友人関係を増やしたい
このように生徒さんは、あなたやあなたが中心となった料理教室というコミュニティに参加することによって、普段の生活をよりよくしたいという願いを持たれていらっしゃるのです。
ですから、このような生徒さんの期待を超えるようなレッスンを企画し、イベントを開催していくことがとても重要になります。
そのためには、あなた自身も常に進化していく必要がありますね。
※最近、他の先生が主催している料理教室やお菓子教室には参加されましたか?
※話題のスイーツが美味しいお店には行かれましたか?
※すごく感激した特別な体験は何かありましたか?
今一度、あなた自身を振り返ってみる良い機会にしてくださいね。