
今日のテーマは、料理教室の先生に聞くレッスンメニューを増やす3つのやり方です。
大好きな料理やお菓子であっても、レッスンで教えるメニューには限りがありますよね。
自宅料理教室をはじめてしばらくすると、先生の多くがこのメニュー開発に悩みを感じるようになってきます。
そこで今回は、新しい教室レッスンがなかなか増やせなくて悩んでいるあなたの参考になるやり方を3つご紹介しましょう。
ぜひ参考にして、自分なりのオリジナルレッスンメニューを開発してください。
料理教室のレッスンメニューを考える(縦横に展開してメニューを増やす)
あなたの教室の専門分野は何でしょうか?
ここではパン教室を例にして考えてみましょう。
通常、パン教室ではパン生地の作り方から始まり、徐々に色々な種類のパンを教えていきます。
パン生地の定番は、食パン、ロールパンですね。
そして、次にハード系の代表であるバケット生地。
いわゆるフランスパンは、食事パンとして日本でもかなり人気のパンになります。
他には、デニッシュ、ペストリー、クロワッサンなど、惣菜パンや菓子パンとして多くのアレンジメニューに適した生地があります。
この基本のパン生地に、いろいろなアレンジを加えていくのが、通常のパン教室のレッスンメニューです。
まずは、パン生地の種類を教えて、次にアレンジを教える。いわば、縦軸がパン生地の種類であり、横軸がアレンジの種類になります。
教室のレッスンメニュー数を増やすやり方としては、この縦横展開が一番簡単なやり方ですが、ちょっと工夫するとあなたのオリジナルな教室レッスンになります。
例をあげてみましょう。
まずは、縦軸のパン生地の種類を決めます。
ここでは、先にあげた一般的なパン生地ではなく、あなたのオリジナリティーを出すために、自家製酵母パン作りをレッスンメニューとしてみます。
育ち盛りの子どもを持つママ向けに、我が子の成長に役立つ安心で安全なパン作りは、きっと興味を引くメニューになるはずです。
なので、あなた独自の配合で作る自家製酵母パン作りをキラーコンテンツとし、この自家製酵母作りにあなたなりのこだわりやエッセンスを加え、あなたの専門性を強調するのです。
このようにレッスンメニューを展開していけば、パン生地という縦軸でも種類を増やすことができますし、自分で作れる酵母菌という横軸でも種類を増やすことができますので、あなたの専門性が広がっていくことになるのです。
ぜひ、あなたの専門分野でいろいろなアイディアを考えてみましょう。
料理教室のレッスンメニューを考える(目標に向かった連続レッスンにする)
次にご紹介するのは、目標に向かった連続レッスンにするやり方です。
あなたはスペイン料理といえば、何を想像するでしょうか?
もはや定番となっているアヒージョ、イベリコ豚の生ハム、お酒好きな方はちょっとずつつまめるタパスですよね。
そして、やはり王道はパエリヤでしょうか。
ここで以前私がプロデュースした料理教室で行った連続レッスンの組み立て方をご紹介しましょう。
パエリヤを炊くためには、3種類のスープが必要になります。
このスープを作るには、それぞれとても手間のかかる料理の工程があり、とても1回ですべてを教えきることができません。
ですから、必然的にスープを1種類ずつ教えていくことになります。
生徒さんには、スープ1種類ずつ、一段ずつ階段を昇ってもらうイメージのレッスンです。
具体的には、基本のトマトソース、魚介のブイヨン、鶏のブイヨンの3種類のスープを作り、それぞれのスープを使用した料理を教えます。
トマトソースであれば、ソースを仕込みながら、同時に旬野菜のトマトソース煮という料理に仕上げる、といった具合です。
こうやって、それぞれのスープと料理を作るレッスンを行います。
そして、最後のレッスンでいよいよパエリヤを作るのです。
これが、目標に向かった連続レッスンの作り方になります。
パエリヤを炊くための3種類のスープを一段ずつ階段を昇っていくようにマスターしていき、最終回でパエリヤを炊きます。
なので、生徒さんにとっても大きな達成感のあるレッスン内容になることがお分かりいただけると思います。
間違っても、パエリヤを作る1回きりのレッスンを行ってはいけません。
パエリヤの材料全部を先生であるあなたが準備しておいて…では、本来のレッスンの意味がなくなってしまいます。
これって、あなたはもちろんのこと、生徒さんにとっても折角の成長の機会を逃してしまうことにもなるのです。
先の例で言えば、3種類のスープを作り、それぞれのスープを利用した料理を学ぶことで、広くスペイン料理の世界に触れることができます。
でも、先生の用意した材料でパエリヤを作る経験だけだとしたら、なんとも味気ない料理体験になってしまうことがあなたにもお分かりいただけるはずです。
ですから、料理教室の先生であるあなたは、本当の意味での生徒さんの成長につながるレッスンメニューを考えていくミッションを持っているのだと心がけてください。
ぜひ、あなたの専門分野での連続レッスンを考えてみましょう。
料理教室のレッスンメニューを考える(季節を先取りしたレッスンを行う)
最後にご紹介するのは、王道中の王道のやり方、食材の旬を取り入れた季節のメニューを教える方法です。
例えば、夏野菜で作る冷製パスタや冬の定番、季節野菜のポトフなどなど。
魚にも旬がありますから、いろいろと考えられますよね。
寒い季節のお料理、夏の冷たい料理など、温度で変える調理方法には限りがありません。
また、食材だけではなく、季節のイベントを取り込んだレッスンはいつでも人気があります。
クリスマスケーキを作ったり、バレンタインチョコを作るレッスンは、その季節になるとどこのお菓子教室でもすぐに満席になる人気レッスンです。
このように季節ごとにテーマを変えるやり方のポイントは季節を先取りすること。
先取りすることで、生徒さんの期待感を醸しだすことができるのです。
今日のレッスンで覚えた料理を早速試してみよう!という気持ちになるからなのですね。
ですから、この季節と連続レッスンをかけあわせることも可能です。
先の例のようなクリスマスケーキをゼロから作るには、まずはスポンジケーキを焼けるようにならなければなりません。
美味しいスポンジケーキを焼くためには、卵の温度管理であったり、泡立て方であったり、何回か経験をしないと上達できない作業のコツがあります。
ですから、ショートケーキ、チョコレートケーキ、ロールケーキ等、いくつかの種類のスポンジケーキを利用したケーキ作りを経験した後、最後にクリスマスケーキを作るという連続レッスンに仕立て上げることができるのです。
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いかがでしたでしょうか?
大事なポイントをあらためておさらいしておきましょう。
【まとめ】料理教室の先生に聞くレッスンメニューを増やす3つのやり方
■料理を縦横展開してメニューを増やす
■目標に向かった連続レッスンにする
■季節を先取りしたレッスンを行う
さあ、あなたの専門分野で生徒さんに喜ばれる新しいレッスンメニューを考えてみましょう。